佐藤でした

アルファヴィルの佐藤でしたのレビュー・感想・評価

アルファヴィル(1965年製作の映画)
3.0
α60という人工知能によって感情や思想を支配された街アルファヴィル。外部の街からやって来た感情を持つ男は、ロボットのような女性と出会い、異様な街のシステムに翻弄されながらも脱出を試みる‥。

住民は、泣いたり笑ったりすると処刑され、過去を振り返ることや、恋心というものを知らない。街の風情や、それを見て抱く詩情などは理解することができない。

感情がなければ争いは起きない。争いの無い世界は平和だが、感情がなければ芸術も生まれない。

そんな無表情の機械的な人間に対し、言葉遊び好きなゴダールのセリフが冴え渡る。詩という名のピストルで機械たちを破壊し、最後には映画という芸術を肯定する。
佐藤でした

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