「何度観ても内容を覚えていられない映画」という印象が強かったけれど、その理由がわかった気がする。
子どもの頃はきっとメイの立場でしか物語を観られなかったんだ。メイと同じように、「トトロに会いたい」その一心で映像に食らいついてただけで、他のことは何も考えてなかった。兄ちゃんのまねをすることしか脳がなかったちびすけだもん、そりゃそうだよね。ぼくはメイだったんだ。きっと迷子になったことも忘れてる。でも、ぼくももう流石に大人になったから、今ならサツキの気持ちがよくわかる。こんなに胸が苦しくなる映画だったんだね。