じゃっく

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのじゃっくのレビュー・感想・評価

3.0
全てを語ってくれない映画って、ある程度の熱量をもって臨まないと面白くない。1日分の体力全て使い切る気持ちで臨めば、結局なんだかわからなくても面白いし、わかんねぇーって言ってる時間すら楽しい。ただそうじゃない場合は面白くとも何ともない。正直【Q】は後者に近い感覚でした。気合を入れようとしても入らない、細かいところまで考えようとしても考える気が起きない、終始そんな感じ。原因はなんとなくわかるよ。結局ちゃんと話をしてくれない人とちゃんと話を聞いてくれない人がぶーぶー騒いでるだけなんだ。そもそもぼくらに話を理解させる気なんてないんだよ。

というか、こういうウダウダ展開はもう【破】で観たんだよなぁ。あ、まだ続けるんだ…と。これぞエヴァ!といえるほどの知識も愛もないので、結局のところ「行き当たりばったりの急ごしらえ映画」に感じてしまいました。

確かにすべての直接的な原因はシンジにあるんですが、いやいや、それにしても周りの大人たちもクズすぎないか。そもそもこんな世界に守る価値があるのかと思うよ。優しさが微塵も存在しないこんな世界なら滅んでしまえ。


作画、好きじゃない。比較的粗めの質感の中で、使徒だけがAKIRA並みのぬるぬる感で存在するあの気持ち悪さが最大の魅力だったのに。SWのプリクエルトリロジーを観たときと同じ感覚だよ、あぁ変わっちゃったなって。
じゃっく

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