まーろう

太陽を盗んだ男のまーろうのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
5.0
面白すぎた。

東海村の原発からプルトニウムを盗んだ男(沢田研二)が自宅で原爆を完成させて日本政府を脅す話。
男の要求が政治的でなく、犯行動機も明確でないところが意外だけどかえって良かった。

主人公は最初から最後まで、犯罪行為しかやってないのに、魅力的に見えてくるのは演じているのが沢田研二だからなのか、鬱屈した世界で自分のやりたいようにやろうとする姿がジョーカー的でカッコよく見えるからなのか…みたいなことを考えました。

皇居前バスジャック、国会議事堂への侵入、列車が迫る線路、大規模メーデー、首都高カーチェイス、ヘリからのダイブ、武道館でのライブ等々、これだけ沢山の人を集めたり、危険なシーンをどうやって撮ったんだと調べたら、無許可でのゲリラ撮影も多いみたいで、70年代ヤバいなって思いました。

BGMがどこかで聞いたことあると思ったらエヴァ破で流れてたやつでした。

僕の大好きなBase Ball BearのELECTRIC SUMMERのMVのテーマが「太陽を盗んだ少女」だということをWikipediaを読んで初めて知ったんですけど、意識して見るとそういう風にしか見えなくなりました。
まーろう

まーろう