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太陽を盗んだ男のn0701のネタバレレビュー・内容・結末

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

男の職業は化学の教師だった。
催眠ガスを猫に嗅がせたり、化けて警官を眠らせたり、異常者の片鱗をみせる。

ある修学旅行の日、彼の乗るバスがバスジャックに遭う。それを命からがら解決させ、生徒からも一目置かれる存在となる。

彼には思想があった。
原子爆弾の作製だ。

施設からプルトニウムを盗み出し、自宅で原子爆弾を生成する…
絵に描いたような設定と順調に作られていく原子爆弾。

途中、おそらく猫を本当に殺す気違いっぷり。器材の入手経路から直ぐ様犯人が割れそうなものだし、プルトニウムを扱うには全員軽装過ぎて被爆しそうなものだが、そんな細かいことはお構い無し。

さてわざわざ死ぬほどの危機を晒して原子爆弾を作ったのに、彼には目的がない。

それをラジオの公開生放送で使用方法を聞くイカれっぷり。
日本で原子爆弾が作られたなんて言ったら、これが本当なら世界を巻き込む大事件だ。

結局、ラジオで要求を募り、その結果ローリングストーンズが来日する。

5億を用意させ、逃走用にデパートから撒き散らす。

「拾ってきた。そこら辺で一番早そうなやつ」と車を盗む。

警察署にある回収された原爆をターザンのように窓から侵入して取り返す。

パトカーを何台も破壊しながらの首都高を使ったカーチェイス、ヘリコプターから片手でぶら下がる刑事、プールでの大量殺人。

破天荒で詳細を無視し、常人を逸した蛮行。

刑事は命を投げ出し、犯人ごと身体をビルの屋上から投げ出すが、寸でのところで助かる。

そして涙を流しながら、原子爆弾を爆発させる。

終始イカれている。
イカれた野郎のイカれた映画だ。
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