ベルベー

メメントのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

メメント(2000年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

訳わかんねえことで有名なノーランの代表作。「終わりから始まる」という無茶な発想をクールな演出と設定で見せたのは凄い。これに金を出すハリウッドの豪胆さもいいね。

しかし物語としては普通に難ありな気がする。狂人に見える主人公が実はまともだったとか苦悩していたとかなら分かる。けど、狂人に見える主人公がその実もっと狂人だったってのは白ける。サミーのエピソードが全部主人公の妄想だったってそれは反則では…「ユージュアル・サスペクツ」見た時以来のモヤモヤ。信頼できない語り手と、語り手が大嘘つきは似て異なるんじゃないかな…。

「記憶なんて信用できない、記録だって改竄されてる可能性がある」ってのはその通りだと思う…思うけど、当たり前のところに着地してると言えばそう。主人公のエゴイズムにイライラはするはず。登場人物全員エゴの塊にすることによって釣り合い取ろうとしてるけど笑。まあ、記憶障害になった上心の拠り所を失ってしまうと狂いたくもなるのかな…?うーん、個人的にはしっくりこないです正直。
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