映画大好きそーやさん

メメントの映画大好きそーやさんのネタバレレビュー・内容・結末

メメント(2000年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

なんだこれ!めっちゃ面白いんですけど!?
なんの前情報も入れなかったので、本作の味という味を存分に摂取することができました。
これから観る人は、初見の衝撃を最大限味わうためにもなんの情報も入れずに観て頂きたいですね!(観てない人は、ここまでで読むのを止めて下さい⚠️)
最初からフルスロットルで突き放されたと思えば、そこからどんどん情報がなだれ込んできて、観客を全力で置いてけぼりにしようとしてきます。
序盤で振り落とされそうになった私は、もう無理かもと本作を投げ出しそうになりました。
しかし、つながりそうな要素が揃ったところで、レナードという男の輪郭が見えてきて、そういった話自体の構造が理解できると加速度的に話が面白くなっていきました!
巧みすぎる構成、編集、演出の妙に脱帽の一言です。レビューを書く今もまだ、興奮冷めやりません!
構成として、軸の話は過去に向かう一方で、挟まれる幾つものアバンシークエンスは未来に向かって進んでいきます。
両者がかち合うクライマックスで、大きな謎に終止符が打たれ、最高のカタルシスが生まれるという圧巻の脚本。
本来の構成とは逆転した作りにする発想が本当に天才的すぎて、うわーと思わず声を上げてしまいました!
あまりクリストファー・ノーラン監督の作品を観られていなかった私ですが、これを機に他の作品にも挑戦してみたいです。