ワタタ

メメントのワタタのネタバレレビュー・内容・結末

メメント(2000年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

やっぱ面白い。
何年前かに見て2回目の視聴。
以前は消化不良だったけど、
今回はすんなり理解できた!

ラストの刑事が語る話。
人は事実だけでは納得できない。

仮に「ジョンGは殺害した」という刺青を彫ってもまるで意味を成さないだろう。そもそもその刺青を彫ることもできない。

主人公の記憶があのシーンで止まっている限り、復讐の心は消えることなく燃え続ける。その炎を鎮火するためのカタルシスを得ることは叶わない。
助かることも堕ちることもできず、同じことを繰り返す。
どこにも辿り着かない恐怖。

楽しいことも苦しいことも、覚えているから先に進めるのであって、
普通に生きていてそのフィードバックが得られるだけでも素晴らしい事かもしれない、なんて当たり前の事を思った。

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追記

主人公は記憶が飛ぶ前に殺害したことを忘れる選択をしているから、自分で終わらない輪の中に身を投じているわけか。
存在意義を保つために。恐ろしいね
ワタタ

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