事前情報なしで鑑賞。
映像としての詩。
スイスの建築家ピーターズントーは
「詩とは予期せぬ真実の事である。真実が現れるには静けさがいる」と言った。
僕はこの言葉を知った時に大層感銘を受けたのだけど、まさにその視点で見るべき映画だなと感じた。
息がつまるほどの長回しは、詩としての空白であるし、映像としての語り口でもあると思った。
光と闇、水と火、そして静寂と奥行き。
エレメントの見せ方はとにかく美しい。
列柱が何回か出てくるが、列柱は信仰と結びつきが強い建築要素で、列柱が作る奥行きはそのまま神の崇高さや、信仰心の深さを象徴していると思う。
奥行きが信仰と静寂を司り、そして哀愁を生んでいる。うん、書いてみて少しまとまった。
しかしさすがに娯楽性がなさすぎる、とは思う。。鑑賞には万全の準備が必要だった。またトライしよう。