※こちらのレビューは映画におけるストーリー構成によるリスペクトにより、"逆再生"で構成されています。
読みにくい点があるかも知れませんがご了承下さい。
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⑨好きじゃない部分もありますが、このストーリー構成は絶賛しなければならないし、本当に斬新な映画だと思います。
これを観ると、ノーランがいかに天才かが解ります。
ただ、同時に少しだけ果敢見える不親切さも際立ってる作品には感じます(笑)
ちなみに、ノーランの最新作の前日にメメントのレビューを書いた理由は「テネット」が"時間の逆戻り"を描いているので、逆再生で描かれる本作を書きました!
いよいよ明日公開なので非常に楽しみです!(*^^*)
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⑧だからこそ、ただでさえ難しいと言われてるクリストファー・ノーラン作品の中でも屈指の難易度を誇ります。
ただ、個人的にはもう少し簡単でも良かった気がします(^_^;)
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⑦その「う~ん」となる部分は、あまりにもストーリーがバラバラになってしまって難しすぎるところです。
この映画はしばしば上級者向けと言われる由縁がここですが、個人的には白黒のストーリーとカラーで展開されるメインのストーリーを分ける必要性はあったのかが疑問です。
一応最後まで観ると納得はいくものの、それ故にわけ解らなくなりやすい作品であるのも確かです。
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⑥その面白い映像手法は色々とありますが、まずは冒頭の映像が本当に逆再生されてるところです。
ポラロイド写真が主人公が揺らすごとにだんだんと薄くなっていき、次第にカメラの方に逆戻りされ...と言ったところは恐らく今回の最新作である「テネット」でも多く用いられてると思います。
また、間に挟み込まれる白黒の映像でのストーリーもあるのも面白いです。
ただ、そういった面白いストーリー構成や白黒のストーリーが挟まれるが故に個人的に少し「う~ん」となる部分もあります。
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⑤だからこそ、この"逆再生"という手法はお見事ですが、実はこれは小説ではごくたまに見られる手法です。
ミステリーではありませんが、例えば日本では浅野忠信主演で映画化された桜庭一樹原作小説「私の男」は娘が大人になったエピソードから、章を追うごとに過去のエピソードが展開される手法になっています。
また、主人公が健忘症であるため、いわゆる"信頼出来ない語り手"という手法も用いられています。
つまり、この映画は小説的な構成を用いた内容とも言える、まさしく叙述トリックを用いる推理小説のような映画なので、もはやこの映画は数多の傑作推理小説に色々な意味で追い付いていると言っても過言では無いですね。
また、映像の手法でも面白いところがあります。
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④2つ目の理由は叙述トリックを用いた演出手法ですね。
何故そうなったのか、という話だけだったら別に逆再生で無くても良いと思います。
しかし、この映画ではストーリーの鍵を握ってるのが主人公が記憶が消える前の物語に関係する事が多い事から、"過去の話"が非常に重要になります。
何故この人物はこういった行動を起こすのか、何故主人公がそこにいるのか、という疑問から展開されて、次のエピソードで描かれる"過去の話"で回収される、ということですね。
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③納得する理由は主に2つあります。
1つは、主人公レナードが健忘症ということですね。
劇中ではレナードが10分間しか記憶出来ないために絶対に消えないメモを残すためにタトゥーでメモを残してるのがミソ。
ただ手がかりはタトゥーに彫られてるメモだけなので、その前に何が起こったか、自分が何をしたのかが完全には解らない状態で進みます。
なので、主人公と観客が同じ状態で物語を進ませるためには次の展開の始めが何が起きたのか解らない状態にして、そこからパズルのように紐解くというのが面白いです。
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②まずは簡単な話からです。
この映画の主人公レナードは、妻を強姦された状態で殺された妻の復讐を、自分の疾患を抱えながら果たそうとする内容。
ざっくりとした説明になってしまいましたが(笑)、今の話を聞くだけだと、自分は正直結末から冒頭に話を進ませる必要性は無いように思えました。
しかし、この映画はちゃんとこのストーリー構成にしっかりと"納得がいく理由"があります!
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①クリストファー・ノーラン作品第6段!
彼のキャリア初の商業映画作品にして、知名度を一気に上昇させたミステリー映画。
冒頭からいきなり結末を描き、何故こういう事になったかを"逆再生"という結末から冒頭へと話が進むという、恐らくハリウッド映画の中でもここまで特殊なストーリー構成は無いと思います。
そんな本作の魅力を、メメントのように今から"逆再生"として文章構成を"逆"にして綴りたいと思います!
自己満足点 86点