このレビューはネタバレを含みます
伊丹作品あまりみたことないし、大江のことほとんど理解してないけど
映画、面白かったです
作家が家族への祈りを書くために、対岸から眺めるだけの存在であることを強調しないといけないし、虚構性を維持しないと祈りも書けないのかな。書くことの罪深さも入れたがる。
2人とその周りの大人たちには圧倒的な悪意があるわけではないけれど、善意だけにはなれないからこそ、対話のなかから変化していくのもいい。(その分Kはあくまで眺める。アライという存在に飲み込まれないための電話での助言のみ)。
原作読んでないから、作家の意図はわからないけど。それを映画にするためには、影やら光やらでとことん映画にしないといけないのかも。
車の到着シーン、木陰という保護者、人混みのなかを歩くマーちゃん、ポーランド反対運動のビラ配り、ラテン音楽に酔っ払う緒川たまき、暴力、雨…めちゃくちゃ映画。
山崎努の天才ぶりと、緒川たまきの美しさにクラクラする
