このレビューはネタバレを含みます
園監督で桂子ですけど
2010年8月19日 8時10分
1997年作品。脚本、監督園子温。
その「部屋」に住む、桂子さん。
彼女の生活ぶりを神経症的な時を告げるカウント、
ゴダールちっくな時、
カラーリング、
時報で桂子を撮るコンセプチャルムービー。
感情的な表現はトコトン削られ、規則性にとむ動き、画面。
園監督「THE部屋」のような強烈な長廻し、時を告げる時報が鳴り響いて、我々観客は、我慢くらべのような忍耐力で本作を見ていかなければならない。
桂子さんが、誕生日になるその時に向けて、桂子さんが超しばられながら、行進しながら時を見つめます。
内容無し、園監督の設定ありきのアイディア先行の短編。「おはよう、お休み」(この台詞を聞くと相米監督の「台風クラブ」を想起する。)、
「1、2、3、」などの挨拶、数を告げる台詞は、
すでに「俺は、園子温だ」や
「自転車吐息」でもやっている園監督のテーマ的ダイアローグのようです。
今回「ラブ」描写は無し、
ひたすら無機質なアパート中の鳥女のような、見つめる、時の中に桂子で、園ですけど何か?的なコンセプトムービーでございました。
後半の転調的映像の変わりに一瞬驚きました、!
超チョイ役で脚本家の内田栄一サンがでます。
園監督ファンだけどうぞ!