NaoHarada

天国と地獄のNaoHaradaのレビュー・感想・評価

天国と地獄(1963年製作の映画)
4.2
黒澤明の完璧主義にひたすら痺れた2時間半。
かなりの頻度で使用される長回しには舞台のような緊張感があり、ありえない量のライトを当てられた役者は顔中に文字通り玉のような汗をかき、三船敏郎と山崎努の怪演に目が釘付けになる。

「私の住んでいたところは、冬は寒くて眠れない、夏は暑くて眠れない。そんな場所から見上げると、あなたの家は天国みたいに見えましたよ。するとだんだんあなたが憎くなってきて、しまいにはあなたを憎むことが生きがいみたいになったんです」