吉永響

スローターハウス5の吉永響のレビュー・感想・評価

スローターハウス5(1972年製作の映画)
3.8
原作のカートヴォネガットの「スローターハウス5」を読んでから観た。この設定は原作読んでたらまだ理解しやすいと思うけど原作読まずに観たらもしかしたらきついかもしれない。でも反戦や今を一番に生きようっていう強いメッセージ性が込められていい作品。この複雑な設定を見事に映像化しててさすがジョージロイヒルだと思った。正直後半ちょっとダレちゃったけど。

前にカートヴォネガットの「タイタンの妖女」を読んだ時に爆笑問題の太田光が過去→現在→未来という時系列じゃなくて過去も未来も同時に今起こっているという捉え方で読んでいくと面白いって解説してて、今作もその捉え方で観ると分かりやすいと思う。現に主人公のピルグリムにとっては第二次大戦も家族との時間も地球じゃない別の惑星での出来事も全部同時に起きているし。
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