ジャイロ

スローターハウス5のジャイロのレビュー・感想・評価

スローターハウス5(1972年製作の映画)
3.4
減量するする詐欺を見た。

一見、支離滅裂な時間旅行に見えるけど、やがてそうではないことに気づかされる。現在と過去と未来の行ったり来たりを繰り返していくと、だんだんそれに慣れてくるから不思議なものだ。特に現在と過去が重なり合って同時に物語を紡いでいくのが面白かった。

終盤まで全然SFっぽくないクセに、怒濤のラストのSF感が豪腕。夜の帳も自由自在なのが逆に新しい。

戦争の描写が軽めなのはしょうがないにしても、なんかこうグッと来る場面があんまり無かったから少し寂しい。色々と納得いかないけれど、仔犬時代がめちゃくちゃ可愛いスポットにとても癒されました。