ちろる

「夜の蝶」 ラウル・セルヴェ作品集のちろるのレビュー・感想・評価

4.2
ラウル・セルヴェ監督の代表作である、ポール・デルヴォーの絵画世界が動き出す。

セルヴェ自身が「セルヴェグラフィー」と名づけた技法が全面的に使われているらしく、独特すぎる映像世界は夜の蝶(すなわち蛾)によってコントロールされていて、その表現力はお見事!
ちなみにののセルヴェグラフィーとは、実写のものをセルに写してからもう一度背景の絵と合わせたものなのらしいのだけど、こんなことやってのけちゃう変態性がこの作品にちゃんと現れてます。

幻想的で奇抜、前衛的で訳わからないのだがフイルムに着色したような夜だけの世界は美しく、自然に引き込まれてしまう。
ちなみに足を隠しておっぱい隠さず。
なんでかスンとした顔でお胸を出す女性たちのダンスシーンはなんとも言えない味わいでした。
うーんクセになる、、、
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