OASIS

ネイムレス 無名恐怖のOASISのレビュー・感想・評価

ネイムレス 無名恐怖(1999年製作の映画)
2.0
娘を誘拐され殺された母の元へ、5年後死んだはずの娘から電話がかかってくる。
刑事と共に捜査に乗り出すが・・・という話。

監督は「REC」などのジャウマ・バラゲロ。
娘からのありえない通信に驚き、指定された場所に行くとそこには娘が付けていた義足があり、調査を進めるとカルト教団が関わっている事が分かる。
前半から中盤にかけての恐怖演出は中々のもので、濃厚な灰色の画面から漂ってくる得体の知れない悍ましさが程よいゾワゾワ感を提供してくれる。

幸せだった頃の家族の映像や娘の無残な死体をフラッシュバックで挿入され、主人公を付け狙う怪しい存在も現れてレクター博士みたいな教祖も登場して「これからどうなるのか?」という終盤までが一番面白さを感じる所で、どんでん返しの場面は正直どうでも良いなと思ったところ。

更にそこからまた一転するのだが、そこまでやるとただの捻くれ者にしか見えず、そうなると何故目的が達成されるのか?という理由も検討が付かなくなってしまうのでやり過ぎは禁物か。
カルト教団の目的とする所も結局全然分からないし、「悪こそが聖」とか言われてもちんぷんかんぷんですわといった感じでした。
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