娘を亡くした母親の元へ一本の電話がかかってくる。
「ママ、私生きてるの。助けに来て!」
それは5年前に誘拐され、殺害された娘からの電話だった……。
非常に不気味な作品。得体の知れない悪というか、宗教団体怖い、怖すぎる。
バラゲロの映像センスは流石のもので、もはや一種の芸術作品のようにも思える。とりわけ影の使い方やシンメトリーな構図が目を引き、怖さよりも不気味さをより一層引き立てているのだ。
監督の語る通り、〈不気味な悪〉を徹底して描いたということであれば本作は成功だろう。
得体の知れない悪が足元をじわじわと侵食していく様ほど恐ろしいものはないだろうから。