olive

EUREKA ユリイカのoliveのレビュー・感想・評価

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)
4.3
言葉にできない精一杯を全身を使って表現しようとする宮崎あおい、台詞のない難しい役を凄みを持って演じていてこの時点で演技派だと感じさせる。
役所広司はどんな役も予想を超えるリアルさでほんとに凄いと思うけれど今作で妻と別れる最後の場面のあの表情が彼史上最高だったと思う。妻との関係、思い、未練、後悔、切なさ辛さ、諦め、ないまぜになったその顔、ほんの一瞬だけどその顔を見たことでいいもの観たって感じた。
犯罪に巻き込まれ被害にあった人のトラウマ、他の誰にもわからない傷、そこからの再生。
それぞれは放浪の果てに何を「見つけた」のだろう。
映画中盤空が映った所で始めてこの作品がモノクロだったことに気付くという。なんか前にも一度そんなことがあったなぁ。と思ったら最後はカラー、え?所々で変わっていたとか?(最後だけだったみたい😅)
自分には何の否も無いのに酷い目にあってひたすら辛い辛い映画だった。
ずっと見たいと思ってた映画、長いし気合が必要だったけど観てよかった。
olive

olive