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アイアン・ジャイアントのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
4.0
宇宙からやってきた記憶のない鉄人と父を失った少年が心交わす友情アニメ。ET、スーパーマン、キングコング、鉄人系と既視感ある題材が集まっていて子供向けに安心して観られる作品だけれど、銃を捨て、非戦の非武装に、核を向ける等、アメリカの悪いところが、たくさん詰まっていました。そして正義の味方はさて誰なんだと、自問できるアメリカの良さがまたありました。非戦なのか、自己犠牲なのかはおいておいて。

のびのびとした生意気な子供を描けるのはアニメならでは。スクラップアーティストやCIAの捜査官は実物のモデル俳優がいそう。誰かに似ていました。

大きくて強くて力持ちで、自分のいうことを聞いてくれて、正しく優しい存在に憧れる子供時代、父親みたいなんでしょう。ラスト哀愁漂うと思ったら、ちゃんと希望に変えてくれました。父を亡くした少年が夜、お母さんに読んでもらっているお話のようでした。

ジャイアントロボや鉄人28号を思い出してしまった私は古いのだけれど、いちばん思い出したのは「オズの魔法使い」のブリキのロボット。気は優しくて力持ち。
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