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ミストのyaaaのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.0
霧の中に何かがいる。絶望したという話。
とっても真面目なつくりで、スティーヴン・キングには感動という文字はまやかしに過ぎないとガチンコ勝負したような作品。が、あらためて見ると、ゾンビが霧に入れ替わったオールドスタイルのゾンビ映画。
立て篭もり・いがみ合い・決死の脱出という黄金パターン。
目新しさはない。
しかし、だれるスキもなく、ひたすら緊張できる。
しかし、まぁ、作る方も見ている方もジャンル映画にあぐらをかいて安心しとるだけかもしれんが。
衝撃のラストというのも良いですけど、世界は、アメリカは、病んでまっせというのは飽きてきた。時代とリンクすることはとてつもなく重要であると思う。が、だからこそ、この世の中はこうなんですけど、こんなこともアリでっせという新しい何が見たい。

それは案外、原作の微かな光の見えるラストかもしれないし、そうでないかもしれない。

原作にかなり忠実なんで俺なんかは嬉しい限りだが。
一点、残念なところが。霧に巻き込まれた主人公が疲れマラで暴れだしそうになるもう一人のムスコを2階で目と目が合った女性と大人の対応で処理するシーンが無かったのが残念だった。
それは人間ってこんな時でもしょーが無いですねというヒューマンな描写になると思うが。
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