このレビューはネタバレを含みます
今までにここまで虚無になるバッドエンドを観たこと無かった。
エンターテインメントとして観てしまう作品もあるけど、私にとっての映画は芸術作品。
ハッピーエンドばかり求めているわけでは無いのでこれもこれでアリだと思う。
窮地に追い込まれたときに見えてくる人間の本当の姿というのが描かれていて恐ろしい。信じる派と信じない派の派閥や宗教ができたり、スーパーマーケットにいる人たちは一つの国のメタファーのよう。
人間に寄生するタイプのモンスター。良いですよ好きですよ👏小さなクモが最高のゾクゾクポイント!
それから音楽が良い!最後のシリアスなやつ好き。
途中教祖が行く手を阻むときイライラしすぎて「マーケットのおじさんさっさとやっちまえ!」からの「よしっ!」って思ったけど冷静に考えたら殺人じゃん。一時的にでもこんなこと思った自分が怖いし、ここまで心を動かしてくるこの作品も恐ろしい!
主人公が必死に説得しようとしたりするのは今の状況が終わり、またいつも通りの日常が取り戻せるとか立て直せるって思ってるからなのかな?気に入らないやつがいたらすぐやっちまえって思っちゃう作品の鑑賞者はこの状況後の日常生活があるわけではない(生活するのは作品の登場人物であって自分には関係ないから)か助からないって思ってるからなのかな?
ノートンたちはどうした?ライト消せって言ってるのにつけてくやつら何なの?恋仲の軍人さんなんでサリー守らなかった?結局サリーは死んだのか?などなど疑問がたくさん残った。
最初の触手モンスターの全体像見たかった。モンスター図鑑欲しい。