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ミストのネのネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

極限になると人は神や、見えないものを信じようとする。すぐ生贄を、って血を与えようとする。カーモディも最初は疎まれていたのに、だんだん権力を増していった。それはあの昆虫がたまたまカーモディを殺さなかったあたりから徐々に大きくなっていったように見えた。

とにかく霧の中の虫とかがキモい!というかあんなに実態のある得体の知れない生き物だとは思わなかった。もっとなんか、怨念みたいな目に見えないものが襲い来るものだと思ってたから、ハムナプトラ的な人食い蜘蛛とかがただただ気持ち悪かった。
キモ虫とかの余計なノイズなしに、もっと人間の胸糞感を見たかったなあ。

たまたま一番に帰って行った主婦は助かったけど、あとは丸ごと皆んな死んでいる。あの主婦の成功はあくまでも結果論だ。だから未来に絶望を感じて息子を含めた4人を殺したデヴィッドの判断だって、その時考えられる最善策だった。
とは言えあと2分、2分でも粘っていれば。デヴィッドのやるせなさを思うと胸が痛んだ。
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