あまのうずめ

ラブ・レターのあまのうずめのレビュー・感想・評価

ラブ・レター(1998年製作の映画)
2.0
ジャパン・マネーを目指す外国人労働者や難民が増加する中、佐竹興業の組員でアダルトビデオショップを任せられている高野吾郎は偽造結婚を持ちかけられる。数年前に離婚してから離れて住む中学生の娘とのデートに出掛けた吾郎は、今の父に悪いからとドタキャンされたことも働き、報酬80万で話に乗ることとなる。数日後入管審査で初めて相手のカクパイランと会う。


▶︎浅田次郎原作短編小説を森崎東が監督。1998年製作で26年前としても隔世の感があった。まだ胡錦濤時代の貧しい中国人女性が故郷への仕送り目的で来日し、強制送還を避けるため日本人男性と偽装結婚した顛末。

法を無視した疑問は付き纏ったが、悲劇の女性と女性の本心に触れた男性が取った行動に泣けとばかりの脚本に上手く乗れなかった。

極め付けは手紙のシーンで、中井貴一の演技は良かったと思うが冗長過ぎる朗読とその後の幻覚での再現にシラけてしまった。

入管の過剰負担の方に気持ちが阿った内容だった。

WOWOWの『浅田次郎特集』にて鑑賞。