ユースケ

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

第1回【東宝チャンピョン祭り】で公開された【ゴジラ】シリーズ第10弾(昭和ゴジラシリーズ第10弾)は、怪獣の存在しない現実世界と少年の夢の中に存在する怪獣島を舞台に、いじめられっ子の少年・三木一郎といじめられっ子の怪獣・ミニラの心の交友を描いたジュブナイルな一本。ミニラが人語を喋るのはおかしいとか、ミニラのサイズがおかしいとか、ミニラの文句は俺に言え。

とにかく、ガバラに立ち向かうミニラの姿に勇気をもらったいじめられっ子の少年が、【ホーム・アローン】や【ホーム・アローン2】のマヌケな二人組の泥棒を思わせるマヌケな二人組の銀行強盗を撃退し、いじめっ子に立ち向かう姿に目頭がモーレツに熱くなりました。しかも、いじめられっ子の少年がいじめっ子の少年と友達になって悪戯小僧になるやったぜベイビーな着地も素晴らしい。
【バック・トゥ・ザ・フューチャー】シリーズのマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドを思わせるいじめられっ子の少年と同じアパートに住む死神博士こと天本英世が演じる発明おじさんの関係もたまりません。つーか、本作は【ホーム・アローン】シリーズと【バック・トゥ・ザ・フューチャー】シリーズの元ネタに違いありません。

確かに、新規の怪獣は不細工なガバラだけだし、既存の怪獣は過去の映像の流用(ほとんど【ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘】と【怪獣島の決戦 ゴジラの息子】)だし、怪獣のチョイス(クモンガ、エビラ、カマキラス、マンダ、ゴロザウル、アンギラス、大ワシ=大コンドル)も渋すぎるけれど、そんなの関係ねぇ。

【怪獣マーチ】のイントロが流れたら脊髄反射的に歌えるように繰り返し鑑賞しましょう。本当に良い作品でした。

佐原健二