三鷹

父の祈りをの三鷹のネタバレレビュー・内容・結末

父の祈りを(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1970年代、IRAとの紛争が激化したイギリス・ロンドンで起きた爆破事件の実話を映画化。
1人のアイルランド青年が事件に関与しているとの疑いを受け、その血縁・関わった知人もろとも逮捕され冤罪により投獄。息子のジェリーは無期懲役、父のジュゼッペは懲役12年という長い服役生活のなか確執のあった父の獄中死をきっかけに冤罪を晴らすためジェリーは再審請求に動き出す。
兎に角「冤罪」というのがこれほど人道的に許されないものなのか、見ていて腹立たしいことこの上ない。
はじめは若さゆえに人生に真面目に向き合わず、苦難に対しては不貞腐れているジェリーにまっとうに生きる事を不器用に諭す父ジュゼッペ、この役をピート・ポスルスウェイトが演じている。もう彼が父親役として出てきた途端「アカン!これ、『父の存在』で泣かせにかかる映画だ!」と察するがすでに遅しw もうジュゼッペ父さんが出てくるたびに涙腺がw
過去何作かIRAの話を映画で見て酷い出来事だったなぁと思っていたけれど、思っていたよりも市民を巻き込んで泥沼だったのねと言う感じだ。イギリスもアイルランドも大好きな国だからやりきれない。
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