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「父の祈りを」に投稿された感想・評価

Nao

Naoの感想・評価

3.8
何度か観ているけれど、これが実話だと思うと何度観ても心が痛む。
何故冤罪が起きてしまうのか。
決定的な証拠が無く、寧ろ人種的な偏見や差別は決して許せるものではないし、失った15年を取り戻す事は出来ない。
父親が本当に無念でならない。
原作者でもあり、本作の主人公のモデルとなったジェリー・コンロンは釈放後もトラウマからアルコールやドラッグ中毒に悩まされたという。
本来はもっと明るい未来が待ってたかもしれないと思うと、司法制度や法廷の意味だったり、真実の追求とは何かを改めて考えさせられた。
ラストの展開は彼らの心情を察するとめでたしとは言えるものではなかった。

このレビューはネタバレを含みます

壮絶。

『リチャード・ジュエル』を観た時にぐるぐるしていた思考がなぜこの作品にはなかったのか。単にジェリーの勝利にカタルシスを覚えただけだったのでは、と思うと少し怖い。でも、実際はそうではないと思う。

ひとつには、この作品で描かれる時間が長いことが挙げられる。この作品を観る我々は、ジェリーが若さを謳歌する姿から、法廷や刑務所で虐げられる姿、ひいては自分の勝利に構うことなく父親の無実を晴らそうと奮起する姿まで、ジェリーと同じだけの長い時間を体験することになる。したがって、法廷で勝ち取る「無罪」がより重層的な意味を持つ。

あるいは、この作品が単なる法廷物でないことも挙げられるだろう。政府や警察組織の歪みという大きな視点と、父と子の関係の歪みという小さな視点、その双方が丁寧に描かれる。ジェリーとジュゼッペのやり取りは印象深いものが多い。子だから無条件に信じ、父だから無条件に愛することの説得力を持たせる工夫が細かいエピソードに至るまで行き届いている。

・7歳の野球大会の話を持ち出すこと
・手を握らなかったこと 父のわがままを聞いてあげられなかったこと
・エンドロールの「刑事3人は無罪」のテロップに衝撃を受けた。そういえば『リチャード・ジュエル』でも検事側が最後まで折れなかったのが印象的だったな。
ちあき

ちあきの感想・評価

3.7
実際の冤罪事件。
ずさん過ぎる捜査。
失われた15年は戻らない、、、
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

3.6
冤罪なる運命に翻弄された父子の物語。

息子に手を焼く父、父から目を背けてきた息子、2人が1つの牢屋に閉じ込められてからドラマが動き出す。
原題のFatherはカトリックでいうところの創造主の意味もあって、実際の父とのダブルミーニングと教えてもらった。IRAのことが分かっていれば場面の見え方もまた変わってきそう。
主要登場人物がみな達者。ジョーが怖かった。ジュゼッペ役のピート・ポスルスウェイトは『ブラス!』でもいい芝居してたなあ。
ピアース弁護士にシビれて、ちょっと『シカゴ7裁判』思い出す爽快感だった。
Love

Loveの感想・評価

5.0
この冤罪事件が実話というのが信じられないし、悲しいです。
ダニエル・デイ=ルイスの演技に感動ししました。
ダニエル・デイ=ルイスとピート・ポスルスウェイトの演技に圧倒される。ジュゼッペの毅然とした態度が真実を引き寄せた。だけど獄中死は悲しすぎる。
A

Aの感想・評価

5.0
たぶん3度目の鑑賞。
私の中でダニエル・デイ=ルイスといえば、In the name of the farther.

父子とも演技が素晴らしいし、泣ける。特に火のゆらゆらシーン。当時こんな逮捕がまかり通っていたことが信じられない。(実際には父親と息子が同じ部屋になることはなかったらしい)

2014年にお亡くなりになったジェリー・コンロン氏のご冥福をお祈りします。

2021 No.236
non

nonの感想・評価

4.0
ふとU-NEXTを見たら未見のサー・ダニエル・デイ=ルイス作品を発見したので鑑賞。

1970年代IRA暫定派(独立運動の頃とは違うようで、この辺り歴史が複雑で難しい)とイギリス政府との抗争の中、テロ実行犯として無実の罪で投獄されたジェリー・コンロン氏の回想録が原作。ジェリー役はダニエル・デイ=ルイス氏、父ジュゼッペ役にはピート・ポスルスウェイトさんが(「インセプション」でキリアン(ロバート)の父親役をやっていた人でした)。
正義感溢れるピアース弁護士役にエマ・トンプソンさん(若い)。

この時のデイルイス氏、ジョーカー役のホアキン・フェニックスとそっくり!!というか流石の演技(惚々💕)

アイルランド出身のジム・シェリダン監督、デイルイス氏関連では「マイレフトフット」「ボクサー」が、最近ではダニエル・クレイグ&レイチェル・ワイズ夫妻主演の「ドリームハウス」、ルーニー・マーラ主演の「ローズの秘密の頁」など。ほほう。

追記)
刑務所で囚人たちが映画鑑賞しているシーン、ん?この音楽は!と思ったら「ゴッドファーザー」でしたね!
IRAによる爆破テロ事件の犯人に仕立てられた父子たちが冤罪の証明を勝ち取るまでに辿った過酷な道程を克明に描いた実話ベースの作品。

2021年189本目。

実際にあった冤罪の映画です。決して仰々しくはないけれど感情の吐露が伝わってくるダニエル・デイ=ルイスの演技に釘付けでした。やはり3度の主演男優賞は伊達じゃなかった。あとピート・ポスルスウェイトと言えば『ユージュアル・サスペクツ』のコバヤシでお馴染みですが、こちらも素晴らしい演技でした。IRAについては『デビル』のお蔭で置いてかれずに済みました。こちらも個人的には名作なのでおすすめです。

冤罪である明確な証拠があったにも関わらずそれさえ隠し通そうとした警察のクズさ加減には本当に腹が立ちました。結果弁護士の奮闘もあり無罪を勝ち取ることでジェリーたちの尊厳は回復したかもしれませんが、それまでの15年間に起きた出来事の大きさを考えればそれだけでは済まされませんよね。意図的な冤罪の捏造なんて絶対にあってはならないですね。
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