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その街のこども 劇場版ののんchanのレビュー・感想・評価

その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)
3.9
勝手に渡辺あや祭り第2弾‼︎

1995.1.17阪神・淡路大震災が起きた。
その丸15年後を舞台に、ふとしたきっかけで出逢った男女が、あの時を思い起こしていく...

主演の2人は、実際に被災したという。
神戸市灘区で小学4年生だった森山未來と、神戸市東灘区で中学1年生だった佐藤江梨子。そのままの実年齢で臨んでいる。


物語は、震災後は2人とも東京で暮らしているが、仕事絡みで神戸にやって来た勇治(森山未來)と、15年後の『追悼の集い』に参加しようと必然的な想いでやって来た美夏(佐藤江梨子)が、前の日の夕方に偶然出会い、夕食を一緒にする事になり、後はひたすら歩いて歩いて歩く。
歩きながら、それぞれの震災時の思い出や周りの状況や、家族、親戚、友人の話などをする。
たった数時間の時を過ごす事で2人の間には、浅いけど強い絆が生まれる。
来年の同時間に再会を約束して別れる。

2010.1.17の、地震の起きた5時46分に行われた実際の『追悼の集い』までの時間に合わせ、一緒に過ごすドキュメンタリー風の2人芝居でした。
全てお芝居の台詞なのか?いや実際にもそんな気持ちを抱えているのかも?と、そのままの気持ちが台詞になっているようにも思えた。それがこの映画の凄みかも知れない。

経験をされた方々は、少なからずもトラウマを抱えて生きているであろう。
忘れてはいけない、追悼の気持ち🙏

エンディング音楽がまた良かった♬
歌•作詞:阿部芙蓉美
作曲:大友良英
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