マチャアキ

イン・アメリカ/三つの小さな願いごとのマチャアキのレビュー・感想・評価

4.0
大切な家族を失ったという現実とどう向き合い、残る家族に襲いくる哀しみをどう乗り越えていくかーというキツっいテーマ。しかも脚本に監督の子供二人も加わらせた自伝的作品。この家族は辛い思い出から逃げるようにマンハッタンに移り住む。皆、新境地での暮らしは無理に明るく努めている。妻は言う〝幸せを装っている〟と。
はて?幸せを装う。。。??明るく振る舞うならわかるが、妻の言う幸せが夫に、子に、共感できるものなのか。
昔、幸せって健康で美味しいものが食べられることだねーと、周りで納得してた。でも直ぐ、ぢゃ健康でない人は幸せではないのかとゆーと、そーではないし、人それぞれ幸せの概念が違うのだから本人が幸せならそれでいいのかーと。しばらくはそう思ってました。が、それでは幸せということ自体がぼんやりして、また頭の中🌀🌀。で、ここ数年思うのは必要以上に「執着しない」こと。すごく難しいんだけど欲を捨てることとは違う。要は、人でも、物でも執着し過ぎると、それは間違いなく不幸の路に立たされる。厄介なのは立たされている本人は気がつき難い。周りをもダークな世界に引きずり込まないとも言えない。気付けば、ここに対極する「幸せ」が浮き彫りになってくる。
幸せを装っているという妻が、装わずに幸せを感じることができるのか、どうなのか。家族がそれを感じることが近いであろう兆しが最後に見える。アイルランドの映画は地味だけど秀作が多いなー(*´◒`*)
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