ドッグヴィルのumekoのネタバレレビュー・内容・結末

白線や大道具を利用してひとつの空間の中で物語を進行させていくという個性的な演出が面白く、映画というより舞台を見ているかのようだった。最初はグレースをもてはやしていた人々が、欲望や嫉妬に駆られてよってたかって彼女を虐げるようになっていく様は実に胸糞が悪かった。終わり方も決してハッピーエンドではないのだけれど、それまで散々村人たちの醜悪さを見せつけられたが故に、すっきりした気持ちにすらなる。人間嫌いを量産するにはもってこいの作品だと思う。