このレビューはネタバレを含みます
[キャスリン・ビグローの分身]
ラストは、主人公の主人公のメーガン(ジェイミー・リー・カーティス)が、弾の無くなったハント(ロン・シルヴァー)を倒して復讐を果たした。
それは、やはりやり過ぎだと思うけれども、この時代のアクション映画だから、この状況でも警官が犯罪者を撃ち殺すのは当然の脚本で、今だったら問題かもしれない。キャスリン・ビグロー監督の「デトロイト」には悪徳警官が出て来るが、同じ警官でも正反対の描き方になっている。
また、新人警官だからとはいえ、主人公のメーガン(ジェイミー・リー・カーティス)が、証拠を集めずにハントを捕まえて釈放になったり、簡単に部屋に入られて気が付かなかったりと、頭が悪いのが居心地が悪かった。
でも、主人公のメーガンは、女性監督のキャスリン・ビグローの分身なのだろう、男性社会の映画監督業の中で生き残って行く気概が、女性警官のメーガンとダブってくる。
そして、この頃は、ジェームズ・キャメロンと結婚していた頃で、彼の影響もあって、この作品でアクション映画監督として花開いて行ったのではないかと思う。それで、その後「ハートロッカー」で初めて女性のアカデミー監督賞取るのが凄い(2021.11.7)。