イチロヲ

御冗談でショのイチロヲのレビュー・感想・評価

御冗談でショ(1932年製作の映画)
4.0
次期学長として大学に招聘された教授が、アメフト部の賭け試合に興じる富豪と対峙する。戦前戦後のハリウッド喜劇を牽引したグループ、マルクス兄弟の第4作目。原題の「Horse Feathers」は、ナンセンスな与太話をさす言葉。

のらりくらりとした態度で翻弄してくる教授グルーチョ、アメフト部の強化を願い出る女誑しのゼッポ、密造酒と氷の納品業に従事しているチコ&ハーポ。本作の公開翌年に禁酒法が廃止されているので、その時系列を考慮するのが良策。

また本作のミュージカルでは、ウディ・アレン監督「世界中がアイラブユー」のオマージュ元である「Everyone Says I Love You」が全面的にフィーチャーされている。兄弟が異なる歌詞内容でソロ歌唱するところが面白い(ハーポは歌わないけど)。

前作までは屋内でのドタバタが多かったが、本作ではダイナミックな横移動のアクションが展開。ピック(つるはし)とピッグ(豚)を取り間違えるという言語ネタの直後、日本語字幕でベッドをベットと書き間違えているところが、日本人らしいミステイク。
イチロヲ

イチロヲ