ラグナロクの足音

欲望の翼のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
4.3
画面の湿度が半端ねぇ。1960年、香港。実の親を知らないヨディは心に傷を抱え生きていた。ある日サッカースタジアムで売り子をやっているスーと恋仲になるが、彼女が結婚を求めると別のミミという女性に想いが募り出す。その一方で、ヨディの友人の警官タイドや幼馴染のサブはそれぞれスーとミミに恋をし事態は絡まっていく。全体的にグリーンがかった画面に、1960年代当時の香港を舞台にした群像劇が生々しく浮かび上がっている。煩い虫の声、低い天井や高速で回る換気扇、小さな窓から差し掛かる木漏れ日まで、些細な演出がとにかく生活感があってリアル。
ラグナロクの足音

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