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欲望の翼のれのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
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相手を傷つけるために放った言葉で自分が一番落ち込むみたいなやつ。この陰鬱で退屈な世界観よ。じめっとして嫌〜な感じが続く梅雨のような王家衛世界、どうしても嫌いになれないんだよなぁ。雨描写が多いけど、全体としてはずっと晴れない曇り空の雰囲気。60年台3部作としてくくりはあるものの同監督で一番雰囲気が近いのは〈ブエノス・アイレス〉な気がする。不思議な水色フィルターにかけられて、淡い期待と長い哀愁が映し出される感じ。あと会話が口論な感じも。
王家衛作品に出てくる女性のタイトなワンピースが好き。歩くたびに鳴るヒールの音も。
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