このレビューはネタバレを含みます
ウォン・カーウァイの初期の作品。
自由奔放な男と男を巡る女の群像劇といったところ。
カーウァイの男女の会話のセリフ使いはめちゃくちゃイカしてると思う。
登場人物それぞれの雰囲気は良いのだがストーリーがそこまで突っ走る事もなくなんとなく続く。
後半に入ると妙に居心地が良くなるんだがその頃になると何となく終わってしまう。
まだまだ荒削り感は否めないし不完全燃焼さがある。
ラストの展開も無理矢理盛り上げる為に用意したようにも思えてしまうのも残念かな。
ただ彼の世界観は良く出ていると思うしこれ以降の作品の基礎はしっかりあるんだなって感じた。
カーウァイの映画は土砂降りが良く似合う。