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欲望の翼のシのネタバレレビュー・内容・結末

欲望の翼(1990年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

画面の影の色がずっと緑〜黒で、白の部分が白じゃなく薄緑っぽい色で統一されてて綺麗だった。ほぼずっと夜で雨ばっかり。演出だろうけど香港って実際雨多いのかな?それに加えて建物の壁や床が寂れてて、湿っぽい雰囲気が滲み出ていた。
それとは対照的に音楽がカラッとした陽気な国のリズムだったり、温かくノスタルジックで穏やかだったりして、その映像と音楽の対比が、喜んだり悲しんだりせず無関心に生きる主人公の寂しさや虚しさとマッチしていてかなり良かった。主人公の顔の哀愁が半端ない 母への憎しみと重なり、女が憎いんだろうか。

出会ったり別れたりで関係が交錯する中、ほぼ関わりのなかった主人公と警察官がたまたま再会し、最後の会話で「(彼女と)次会っても忘れてるさ」と言うのが良かった
ヤシの林(ここで流れる音楽が良い)とか、食堂?のタイルやテーブルクロスとか、衣装やメイク、いろいろかわいい。他の作品も観たい
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