欲望の翼のVegaのレビュー・感想・評価

フィリピンの湿潤の森を歩きながら何を想っていたのだろう。
愛を求めて、誰も愛せずにいた人。
飛び続ける脚の無い鳥に自らを重ねて、飛ぶことに憧れて何処にも辿り着けなかった人。

「お前が鳥だって？」そう一蹴してその未熟さに向き合ってくれる友人にもっと早く出逢えていたら、何かが変わったのだろうか。

そんな彼の弱さが気になってしまって仕方ないのです。

ウォン・カーウァイが描く青い春。


「君とは1分の友達。この1分を忘れない」
そんなこと言う男に惚れてはならぬ。