このレビューはネタバレを含みます
【燃えよドラゴン】でブルース・リーがたった一度だけ身に纏った純白のトーナメントウェアに袖を通すチャウ・シンチー。
ブルース・リーの熱烈な信奉者である彼が本物のドラゴンになった瞬間はテンアゲ。
みどころは、三龍(ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ブルース・リャン)のひとりであるブルース・リャンを筆頭に、ユン・ワー、ユン・チウ、チウ・チーリン、ドン・ジーホワ、シン・ユーなど、ホンモノのカンフーの達人たちを大量に投入したキャスティング。俳優にカンフーをさせるのではなく、カンフーの達人に演技をさせるという逆転の発想が素晴らしい。
別れを言葉ではなく手合せで行うチウ・チーリン×ドン・ジーホワ×シン・ユー。殺し屋をぶちのめし、地面に刻まれた大極図の上でキメるユン・ワー。そして、ブルース・リーが憑依したかのようなチャウ・シンチーとブルース・リャンの死闘。グッとくるカンフーアクションが盛り沢山。
ベタベタなギャグへの耐久力とカンフー映画の予備知識を強化して挑めば、更に楽しめるチャウ・シンチーのカンフー愛とブルース・リー愛が詰まった一本です。