ハレルヤ

ウェイバック 脱出6500kmのハレルヤのレビュー・感想・評価

ウェイバック 脱出6500km(2011年製作の映画)
3.7
第二次世界大戦時のシベリア強制労働収容所。そこから脱出し、当時イギリス領のインドへ向かうまでの6500kmに及ぶ旅を描いたサバイバルドラマ。

序盤からシベリアの強烈な吹雪模様だらけ。そんな中過酷な労働を強いられ、次々と力尽きる囚人たち。間違いなく生きて帰れないと悟った主人公のポーランド人ヤヌシュ。同じく脱獄を試みようとする仲間とともに猛吹雪の中を命がけの逃避行を繰り広げる。

そこから先はまさにサバイバル。食料も物資もない。疲労と極寒、飢えに翻弄されて命を落とす者も。モンゴルからゴビ砂漠へ抜けるも今度は砂嵐に灼熱地獄。延々と続く砂漠。そして最後はヒマラヤ山脈越えという見ているだけで心が滅入りそうになるほどの無理ゲー状況のオンパレード。

追手との戦闘シーンは全く無く、それ目当てだと期待外れ。ひたすら安住の地を求めて北から南へサバイバルを繰り広げる主人公たちの様子を淡々と映し出したもの。

キャストはジム・スタージェス、エド・ハリス、コリン・ファレル、シアーシャ・ローナン、マーク・ストロングという良い人揃い踏み。そういったキャスト面も注目ポイント。

実話というのが凄い話。果てしなく長い旅路を歩いて生き抜いた人々。絶望の果てから諦めない奇跡を感じましたね。
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