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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たちの大大のレビュー・感想・評価

3.6
日本社会党党首を演説中に刺殺した17歳の青年が獄中で自殺した。

大学運営権を求めていた東大全共闘と対立する右翼系学生団体の男子学生である森田が、三島由紀夫の私兵部隊、楯の会に入隊する。



以下ネタバレ気味



東大全共闘との討論会で一定の理解は示した三島は、天皇についての理解の違いから共闘は拒否する。

学生の暴動で警察が機能しなくなったとき、楯の会が出動できるよう、自衛隊のもとで準備していたが、自衛隊も国家の命令なしでは機能しないことから、出動の機会は得られずにいた。

楯の会の中心人物も組織を離れていく中、先の刺殺事件や、赤軍系の組織がよど号ハイジャックなど、信念に基づく行動を起こしている者たちのニュースに、焦りを感じる三島。

決死の覚悟で、防衛庁長官を監禁し、招集された自衛隊員の前で、唯一の日本のプライドである自衛隊でさえアメリカの軍隊となったと訴えるも、憲法改正に踏み切る意思がないと知った三島と森田は、長官室で自決する。
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