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ル・コルビュジエの家のtheocatsのレビュー・感想・評価

ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)
3.5
まず、壁を壊して窓を作るのが違法というのがピンとこない。
だから、騒音問題はあるにせよ強硬に窓造成を止めさせようとするのも一方的過ぎるような気がして、そこら辺のもやもやはずっと持続する。
(後半で弁護士が出てくることで確かに彼の地では違法みたい)

で、テーマ的に暴力性を内に秘めているような隣人とのいさかいが招く「何か」を皮肉的に描写したものだろうと察しをつけていたのだが、あの結末はかなーり予想外だった。
あの襲撃犯グループの手引きをしたのが「彼」だと思っていたら(指人形ダンスは娘に対するエロチックな誘いとか)・・・・

悪い隣人だとずっと思い込まされていたのが実は「良き隣人」だった。と単純に捉えていいようにも思えず、テーマの「何か」を投稿後に調べてみたい。

アルゼンチン映画でありながらイタリア語っぽいので、イタリア舞台かと思ったらやはりアルゼンチン舞台だったようで、ちょっと混乱してしまった。

映画的には陳腐ではないちょっとした驚きがあったことから評点は悪くない。
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