久しぶりに鑑賞。
NYのリトル・イタリーを舞台に1人の未亡人ロレッタ(シェール)を中心に巻き起こる、ある一家の騒動を温かい眼差しで描いたロマンティックコメディ。
婚約者ジョニーは母親が危篤のためシチリアへ。
その間ジョニーの弟ロニー(ニコラス・ケイジ)に猛アタックされ、恋に落ちてしまうロレッタ。
下町の生活感にどっぷりでくたびれた風貌だったのが、METでのオペラデートのためにヘアメイクとドレスアップで大変身した姿の眩しいこと!
そのMETで父親コズモの浮気現場に鉢合わせし、お互い気まずい父娘w
でもロレッタの母でありコズモの妻であるローズはちゃんと第六感で勘づいてる。
彼女は彼女でひょんなことからある大学教授に言い寄られていい感じになるのだけど…
このローズ、歳をとってもまだちゃんと色気を備えているし、肝が座ったオトナの女性っていう感じで好きだなぁ。
ロレッタとロニーの恋の行方は?ジョニーの立場はどうなる?
…そんな人間模様だけど、ドタバタでもドロドロでもなく、ムードはあくまでロマンティック。プラス、ひと匙のユーモア。
所狭しと三世代同居でワチャワチャ食事したりしてる感じがいかにもイタリア系ファミリアの風景で温かい。
カンツォーネやオペラと共に、お月さまが常に家族を包んでて…
お気に入りは、おじいちゃん(コズモの父)が真夜中に5匹の愛犬たちを散歩させるシーン。
ブルックリン橋越しに臨む摩天楼と大きな満月。
はぁ…素敵。月もNYも大好きだからたまらない。
まさに原題"Moonstruck"な気分。