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劇場版 火の魚のlagのレビュー・感想・評価

劇場版 火の魚(2009年製作の映画)
4.0
田舎の島に引っ込んだ偏屈な年寄りの直木賞作家。怖いもの知らずの出版担当。影絵の人形劇。原稿に万年筆で書いた字。胃を悪くして一日三箱のたばこも浴びるほどの酒も女も辞めて怯えて退屈に暇を潰し死んだように生きる。

まずこの嗚呼。玄米食って三時間歩いてっから。冥土珈琲って何だ。五十円しまったの忘れる。にくみひがみそねみ。指先の加減と伝う汗。あけえ花がいいっつってんじゃ。がさっとさ。これで間に合うか久しいからさっぱり値段が分からん。買ってきた。要るか。なにも言うな。心配すんな。どこかでまた会おう。想像以上の絶唱に思わず笑った。全てが愛おしい原田芳雄。
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