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殺しの烙印のlagのレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
4.1
炊きたての飯粒中毒な宍戸錠。便器に流れていく後頭部。磔にされて炙られる。首を刺された小鳥と標本にされた無数の蝶はまるで墓場。あたしはどうせ死骸なの。土砂降りと噴水の後ろで睨み微笑む真理アンヌの圧倒的強度。

突っ立つ陰影。扉も無音で開閉して走る車。義眼を取り換えて眉間の銃創。水道管と気球から狙撃。窓を引っ掻く照準の先。手錠のまま紳士協定。卑怯者の楽園。外階段と高層建築。ほぼ裸族な愛人はすけべきちがい淫売で半狂乱。俺は死ななかったぜ。これがナンバーワンのやり口だ。田中陽造と曽根中生も含む八人の共同脚本に大和屋竺が歌うブルースと永塚一栄による水平移動と遠景。
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