シェパード大槻

バッファロー’66のシェパード大槻のレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
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恋をしてる割にダウナーな顔の女は多分こんな恋をしている!生きるのが下手で可哀想な人、と思い、あんまり真摯だから悲しい人、と思う。
トイレで「生きられない」と泣くシーン。なるべくみっともない方がかえって安心で、対して、ふと見つめられた時こそ本当に苦しいのである。だから泣いたのだと思う。
世界一優しい人よ、と言われて上手な優しい人になる。生活に徹する。大人になる。これは自然の流れであって良いことでもないし悪いことでもないんだと思う。映画としてはハッピーエンドなのかもしれない。個人的には少し悲しい。