このレビューはネタバレを含みます
この監督の作品を映画館で見てみたいな〜とずっと思ってたので観られてよかった!
千代子さんのインタビューを聞いてるうちに、映画の内容と実際に過去に経験した人生とが混ざって境界が曖昧になっていく様な感覚に陥ってん?どこまでが映画の話だ?って没入感と混乱が起きたw
そういう飽きさせない手法なのかな?
昔の映画ってこういう全ては語らないけどヒントを散りばめて一回観ただけでは完全に理解出来ない噛めば噛むほど味のするするめみたいな映画結構ある気がする
千代子さんと結婚した映画監督が言ってた「画家は自分の好きな絵の具でキャンパスに絵を描くだろ?俺も見つけたんだよお気に入りの絵の具を」ってセリフがトレンディすけこましボーイって感じでかっこいいと同時に腹たったw
監督が千代子さんをいろんなシーンで救ってたのを惚れた女の前だからって調子のいいこと言って...と思って若干冷めて見てたけど、のちに本当に現実で千代子の命を救ってた事が分かってマジすまん...ってなったw
千代子さんも気がついてからの「あなたはいつも私を救ってくれますね」が沁みた
鍵の人と結局会えなかったのは、鍵の人が千代子さんとの約束を軽んじてたわけじゃなく亡くなっててもう会えなかったのもよかった...
死ぬ直前に手紙に書くほど気にかけてはいたけど会えなかったのが切ない
鍵の人が死んでたのを唯一知ってた監督が「やっと会いにいけますね」って好きな女の人が亡くなる前に背中を押して、それに対して千代子さんが「でもねどっちでもいいの。だってあの人を追いかけてる自分が好きなんだもの」って答えてて、亡くなってるのを知らないから会いに行っても会えないかもしれないと思ってるけど、それでも会いにいくってところが強いし素敵だった