両目洞窟人間

千年女優の両目洞窟人間のネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった!!!!超好き!!!!虚実と映画史と一人の女性の想いが入り混じる表現に興奮しっぱなしでした。その上でのラストのセリフの切れ味よ。ひっくり返しに驚きつつ、千代子さんは自分らしく生きた人だったんだなあ…と思って泣いたりしたのでした。本当良かったー!


にしても映像制作会社の社長の立花さんも泣かせる。
千代子さんが女優であり続けたのは、立花さんのようなファンがずっと忘れなかったからというのもあると思ったりした。
演じるから俳優でもあるし、ファンがいるから俳優でもあるし。
千代子さんが鍵の人を追いかけていたように、立花さんもまたずっと千代子さんを追いかけていたのだなあ。
それが怖く転換したのが『パーフェクトブルー』になるのだし、ポジティブに描いたのが今作だろう。
演出も虚実入り乱れる感じは『パーフェクトブルー』の後半の発展系とも言える。
色々と対になってる作品だなと思うし、それを更に発展させると『パプリカ』になっていくのだな…と思う。


ラストのセリフは怖く聞こえるかもしれないけども、個人的にはそれ故に千代子さんをより好きになった。
自分の人生を生きた人だったんだなと思いながら、私はめっちゃ泣いていました。
千代子さんの人生を駆け抜けたような感覚があったなあ。
いい映画だったなあ。
両目洞窟人間

両目洞窟人間