まるまる

千年女優のまるまるのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
4.6
人に勧められてこの映画を観て以来、今敏監督の虜。
これからもっとーと期待した矢先の訃報。
えらいショックを受けたことを憶えてる。

序盤、なんだかなぁとか思って見てたのが
だんだんグイグイと引き込まれていった。
映画にことよせて
輪廻を語ってるんだなと。

そうすると、この人はずーっとこんなことしてたのかと。
周りの人たちも含めて。

かなり大げさだけど無間地獄なんて言葉を思い出した。
どこにも逃れようのない業みたいな話。
この突如銀幕から消え去った
一時代を築いた大女優の抱える業に
しんみり同情して、
女優と深い縁で、ずーっと女優を助けてきた
元ADと一緒に鼻をすすった。

このまま逝ってしまうのかと思った
最後の最後の一言w
「       」
この最後の一言で
ぜんぶ持ってかれたw
ですよねええええええええwwwwwwってwwww
まさか、たった一言で、
こんなハッピーなというか、
勇気もらった気分にさせられるとは思わなかったw
そうだよ、そうなんだよなってw

ラ・ラ・ランドのセブとミアも
きっと同じ事を言うに違いないw
ついでに、セッションのニーマンとフレッチャーも
絶対同じ事言うに違いないw
メーワクだなぁwww


音楽が平沢進。
よかった。
ゴリゴリどこまでも
行ってやろうじゃんって感じが。

黄金の月 草の露に 幾万も昇り
唯一に来る 夜の牢で
打たれる君の夢に咲く♪

咲け輪廻のおーおおおー
咲けロータスおーおうお
響け千年よおーおおおー
響け秒毎におーおうお♪

宮崎駿に久石譲。
片渕須直にコトリンゴ。
今敏に平沢進…だったのに…

監督もきっと生まれ変わって、
また監督やるに違いない。

あのセリフ残して
大爆音と共に旅立ったに違いないのだw




平成31年4月13日何度目かの鑑賞
やっぱすごすぎるなぁ、千年女優。
清も濁も飲み込んで
これぞ究極の人間賛歌w
…多分w
まるまる

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