Meg77

千年女優のMeg77のレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
3.7
今敏監督の作品は「パプリカ」然り「妄想代理人」然りトラウマ級に(私にとって)怖いものが多いので、観るのを躊躇っていましたが友人にこれは怖くない!と勧められて鑑賞。

今作は登場人物達のビジュアルもそこまで恐ろしくなくて最後まで楽しめました。

とは言うものの、観終わってみると「パプリカ」のようなある種の恐怖体験を自分自身が欲していたことにも気づきました笑。今作はすこーし物足りない気もします。


しかし、やはり今敏監督は現実と虚構を境目なしに描くのがお上手です。ぬるぬると両者を行き来するため、最初は混乱しますが、しばらくすると楽しめます。
メタ世界と言うのでしょうか。正確に現実と虚構分けずに描ける所がアニメーションの良い点ですね!


そして賛否両論を巻き起こしている最後の台詞ですが、私はその一言でぞわっと鳥肌が立ち、一気に「千代子」の大ファンになりました。
この映画に必ず必要な一言だったと思います。
Meg77

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