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オレンジカウンティのchakoのレビュー・感想・評価

オレンジカウンティ(2002年製作の映画)
3.9
愛すべきおバカな家族たち
愛すべき故郷、オレンジカウンティ

トム・ハンクスの息子さん、コリン・ハンクス主演の青春コメディ!
「リトル・ミス・サンシャイン」のような作品で、始まってすぐにこれは好きだなぁと確信しました。

あらぬ手違いで志望大学が不合格となって主人公が入学出来るようにあれやこれやと奮闘する、といったお話なのですが、この作品の魅力的なところは何と言っても一癖ふた癖もある登場人物たち。

主人公ショーンは成績優秀で至って普通の高校生。ただ彼を取り巻く人々が飲んだくれでメイドに怒ってばかりの母親や毎日酔っ払いの兄貴、ボケた継父、動物好きでちょっと抜けてる彼女、といった変わり者ばかり。

中でも酔っ払いの兄貴は本当におバカでろくでもない兄貴なんだけれど、根は弟思いでどこか憎めない人。まさに愛すべきおバカというか。
その兄貴役をジャック・ブラックが体を張って好演しています。この人、こういう役がほんと似合うよね。
ジャック・ブラックの裸なんて誰得?って言いたくなるくらいパン一での登場率が高くて、ぽっこりお腹で走るわ飛ぶわで身軽なおデブちゃんぶりも発揮(笑)

そして主演のコリン・ハンクス
ラストの何かが吹っ切れたように走り出すシーンなんて、久しぶりにあんな爽やかに走る人見ましたよ! トム・ハンクスの息子さんなだけあって、背格好や好青年なんだけれどちょっとのぼーっとした雰囲気がそっくりで、かなり好感でした。

本当におバカでろくでもなくて、時に憎らしいけれど、狂おしい程に愛おしい。面倒だと思っていたそんな家族や友人の愛に主人公が気付いた時、爽やかな感動に包まれる。
晴れ渡る空に海、南カリフォルニアの雰囲気や劇中で流れる音楽もセンス良い◎

82分とさくっと観られるのもおすすめです♪
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